歯周病の治療

歯周病の治療について

歯周病の治療について

早い段階から症状に応じた適切な歯周病治療を行うことで、進行を防ぐことができます。悪化してから後悔しないよう、どんな状態のときにどんな治療を行っていくのか、少し詳しくご説明いたします。

まずは歯周病の診断から

歯周ポケットができると、自然に治癒することはありません。歯周ポケットが3mm程度の深さなら、ブラッシングで歯ブラシの毛が入っていきます。しかし、それ以上に深い歯周ポケットは、ご自身で掃除することは困難です。ポケット内面の歯石や炎症組織を、自ら除去することは不可能となりますので、歯周ポケットができる歯周炎になったら本格的な歯医者での治療が必要と考えてほしいと思います。

ポケット3ミリといっても、なかなかピンとこないと思いますので、定期的に歯医者さんでチェックされることをおすすめします。もしご自身でチェックする場合には、「歯ぐきの色が赤い」「冷たいもので歯がしみる」「歯と歯の間の隙間がある」といったことが気になりはじめたときには、歯医者へご相談に来てご自身の歯茎の状態をしってほしいと思います。

歯医者での歯周病検査とは

歯医者では、まず歯周ポケットの深さを測定し、歯周組織の状態を診ます。そしてX線検査を行って歯周病かどうかの診断をいたします。歯周ポケットの深さは、健康な歯ぐきでは1~2mm、中程度の歯周炎では3~5mmほどです。進行した歯周病は6mm以上となるケースもあります。

歯周ポケットの深さの測定

ひと目では、歯周組織の状態が良さそうに見えてもX線検査は必要となります。歯肉の炎症が少なかったとしも歯槽骨が溶けている場合があるからです。これらの検査を丁寧に行ったうえで診断を確定し、治療方針を決めていきます。

進行具合と治療法

歯科医師は、歯周ポケットの深さや歯槽骨の状況によって、歯周病の進行度を確定します。そして患者さんお一人おひとりに合わせて治療方法を選択していきます。一般的には次のような治療となります。

歯周病の基本治療

歯周病治療は、歯周病の原因であるプラークを確実に取り除いていく、プラークコントロールが基本となります。プラークを確実に取り除くには、毎日の歯磨きと歯医者で行う口腔ケアが必要です。

お口の中にできたばかりのプラークであれば、通常の歯磨きでほとんど落とすことができます。しかし、歯周ポケットに入ってしまったプラークや、プラークが石灰化した歯石は歯ブラシで落とすことができないため、歯医者でもケアを行うのです。

歯医者で行う基本治療は、スケーリングとルートプレーニング。この2つをあわせてSRPとも呼びます。歯面や歯周ポケットにくっついたプラークや歯石を除去するのがスケーリングです。さらに歯周ポケットの奥のプラークや歯石を除去して、歯の根面を滑らかにするのがルートプレーニングとなります。

歯周ポケットの深さの測定

スケーリングとルートプレーニング、それから歯医者では、患者さんの口腔内に適したブラッシング方法を指導していきます。歯ブラシの毛先があたっていなければ、毎日の歯ブラシでプラークを取り除くことができません。「自分では磨いているつもりなのに磨けていない」ということにならないよう、歯に歯ブラシの毛先をあてらるように磨き方をお教えしていきます。

重度の場合は外科治療

できる限り基本治療で改善をしていきたいところですが、基本治療を繰り返しても歯周ポケットが十分に浅くならない場合は、外科治療・手術の選択肢もあります。

歯肉をメスで切開して、歯根の汚れた部分を、歯科医師が目で確認しながら清掃します。また、さらには歯の再生に関与する薬剤を用いて、歯槽骨や歯粘膜などの組織を回復させる再生療法などもあります。患者さんそれぞれの病態にあった方法が適応されます。

なお、外科治療は、歯肉が腫れている・出血性の病気や心臓病などの持病がある場合は、できない場合もあります。

歯周病検査の重要性

歯周病の一番恐ろしいところは、初期段階であまり痛みなどを感じることがなく、症状がどんどん進むことです。痛みや腫れの症状が出てきたころは、末期になっていることが珍しくないということです。

上記のご説明をご覧いただいた方の中には、「外科治療はしたくない」と思っている方がほとんどだと思います。誰でも、治療ましては手術は嫌だと思います。できることなら早期治療、そして予防を行っていくことが一番良いです。

しかし、病状が進行していても、歯槽骨の状態次第ではさまざまな治療法で改善させることができますので、もしも歯や歯茎に違和感を感じている方は、すぐに歯医者へ相談にきてほしいと思っております。また、目立った症状がなくても、定期的に歯医者で歯科検診を受けることをおすすめします。

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