ウイルス感染対策と口腔ケア

歯科医院における感染症対策と、口腔ケアについて

お口を健康に保つための口腔ケアについて

お口を健康に保つためには、ご家庭で行うセルフケア、そして歯科医院で行うプロフェッショナルケア、どちらの口腔ケアも欠かせません。

口腔ケアに取り組み、お口の清潔を保つことで、お口の中の細菌数を減らして増殖を抑えることができます。よってインフルエンザなどのウイルス感染対策にもつながります。ぜひ一度、ご自身の口腔ケアをチェックしてみてはいかがでしょうか?

セルフケアについて

日々のお口のお手入れには、歯ブラシや、デンタルフロスや歯間ブラシなどの歯間清掃具、洗口液など、お口の状態に合わせたものを取り入れてのセルフケアが大切です。

  • 歯ブラシやフロスを使った歯磨きを基本として、殺菌効果のある歯磨剤や洗口液を使用すると良いでしょう。
  • 入れ歯を使っている方は、入れ歯のお手入れも忘れずに行ってください。

プロフェッショナルケアについて

毎日ご自身で歯磨き、セルフケアに取組んでいても、磨き残しは発生します。お口の中は複雑な構造をしており、小さな細菌を100%除去することはできないと言われています。

しかし、歯科医師や歯科衛生士がサポートすることで、歯ブラシでは落とせない汚れも、キレイに除去していくことができます。歯科医院では、専門の器具を用いて、皆様のお口の中を清掃していきます。

特に、高齢の方、基礎疾患をお持ちの方など、お口の状況は様々なため、定期的な歯科検診やプロフェッショナルケアがとても必要です。口腔ケアの仕方は、患者さんの年齢やお口の中の状態によって異なります。自分で考えて、自己判断で行えるものではありません。また、歯の汚れが落ちているかどうかをチェックするには、歯科医師や歯科衛生士のサポートが必要となってきます。

歯科医院、かかりつけ歯科医などを通じて相談し、皆様にとって必要で適切な口腔ケアを行っていきましょう。

歯科医師会からの7つのお願い

当院では現在、政府が示す「新しい生活様式」に対応した、歯科医院の「新しい診療様式」に従い、診療を進めております。皆さまにおいては、次の7つを心がけて歯科医院をご利用いただきたいと思っております。

歯科医師会からの7つのお願い

1、マスクをしてご来院ください

私たちは病気をうつさないためにマスクをしています。「他人からうつされない」と同時に「他人にうつさない」ことを大切にしてください。

当院スタッフも、常時マスク・ゴーグルなどの着用を実施しています。2020年5月13日現在、歯科医師や歯科衛生士から、治療で患者さまへ新型コロナウイルスをうつしたという報告は、1例もありませんのでご安心ください。

2、手を洗ってください

感染予防の基本は手を洗うことです。私たちは感染対策の基本を守り、毎日数え切れないほど手を洗います。患者さんのお口を触る時は必ずグローブをします。

診療室の中はとても清潔に保たれています。待合室から診療室に入る時は必ず手を洗ってください。

3、無理をせず、家で休んでください

新型コロナウイルスは、弱った体に入り込みます。体調の悪い時は、外出は控えてください。自分では元気だと思っても、熱がある時や咳が出る時は家で休んでください。

私たちも体調が悪い時は仕事をしません。お互い思いやりの気持ちで「他人にうつさない」「不快な思いをさせない」ように心がけましょう。

4、うがい・歯みがきをしてください

ウイルスは、口やのどの粘膜に触れただけでは感染しません。正しいうがい・歯みがきによって、感染のリスクを下げることができます。

口の中が不衛生だと、誤嚥性肺炎・細菌性肺炎のリスクが上がり、ウイルス性肺炎が重症化しやすいことが知られています。介護現場等での口内環境の悪化は、特にリスクを高めます。命を守るためにも、お口の中の衛生が大切です。

5、むし歯を放っておかないでください

むし歯を放っておくと、やがて歯を失うことになります。噛む機能が足りないと、糖質偏重の食事になりがちです。それからタンパク質不足が進行し、免疫力の低下を引き起こし、ウイルスに感染しやすい体となります。

コロナに負けない体づくりは、栄養、運動、社会参加の3つです。未病の改善を心がけましょう。

6、メインテナンスは継続してください

検診とは、むし歯の有無や歯周病の進行を調べること。メインテナンスとは、むし歯や歯周病を進行させないために歯科医院で計画的に維持管理すること。検診とは目的・内容が違います。

メインテナンスは計画的な治療の一環です。継続していただくようお願いいたします。

7、かかりつけ歯科医に相談してください

お口の中の病気はむし歯や歯周病だけではありません。舌の病気、顎の病気、骨の病気などさまざまです。これらの病気をいち早く発見し、治療することによって救われる命がたくさんあります。

治療やメインテナンスの継続・延期は、ご自身で判断なさらずに必ず「かかりつけ歯科医」にご相談ください。

7つのおねがい

参照:公益社団法人 神奈川県歯科医師会 新型コロナウイルス感染症対応室/歯科医師会からの7つのおねがいPDF

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